この記事では製造業の企業へ就職・転職したい方へ、分かりやすく製造業の部門について解説していきます。
製造業にはどんな部門があるの?
製造業というと、企画や営業・技術・製造部…というイメージがあるかもしれません。
企業によって名称に差はありますが、基本的な部門構造についてご説明します。
まずは、大きく2つの部門に分かれます。
直接部門とは、いわゆる「ものづくり」を行っている製造部門です。
間接部門とは、それ以外の部門のことを言います。
例を挙げると、技術部門、生産管理部門、調達部門などが挙げられます。
直接部門(製造部門)の役割って?
では、製造部門ではどういうお仕事をしているのでしょうか?
具体的に見ていきましょう。
製造部門の役割
まずは、後に説明する生産管理部門より「生産計画」を受け取ります。
その生産計画をもとに、決められた数量の商品を納期内に製造し、出荷手配をするところまでが大きな流れです。
間接部門の役割って?
では、間接部門はどのようなお仕事をしているのでしょうか?
間接部門でも、大きく3種類に分けることができます。
次では具体的な部門名を挙げながら説明します。
技術部門の役割って?
技術部門というとどのようなイメージがありますか?
製品の設計や開発というイメージが強いかもしれませんね。
主に上の図の通りですが、企業によって名称が異なっていたり、さらに役割が細分化されている場合もあります。
次では製造業で特徴的な5部門について解説していきます。
商品企画
商品企画は、新商品の企画を行う部署です。
市場のニーズをしっかり読み取り、原価を考慮しながら売れる商品を企画、商品化を目指します。
統計調査やデータ分析を得意とする人が活躍できる部署と言えるでしょう。
研究開発
研究開発は、商品化や特許申請できるような技術の研究を行い、新製品の開発へと繋げる部署です。
専門性が非常に高く、一つの研究で長い年月を要すこともあります。
さらに細かく分類すると「基礎研究」「応用研究」「実験開発」等に分かれます。
設計
設計は商品企画や研究開発で出てきた商品案の具体的な設計図を作る部署です。
また、既存商品を再設計して改良を行うこともあります。
設計も業種や規模によって「機械設計」「電気設計」「回路設計」「制御設計」等に分かれます。
生産技術
生産技術は、製品を効率よく製造するために生産ラインの設計や、生産性向上を目指し設備の改善などに取り組む部署です。
課題発見力・解決力がある人が活躍できる部署でしょう。
設備保全
設備保全は、設備や機械を定期的に点検し、安全かつ安定稼働させる部署です。
保全にも3種類あり、「予知保全」「予防保全」「事後保全」に分かれます。
問題が起きないようにする「未然防止」の思考も大事なポイントです。
生産管理部門の役割って?
生産管理部門とは、どういったお仕事をするのでしょうか?
細分化するともう少し多くはなるのですが、上記の2つについて解説していきます。
生産管理
生産管理は、生産計画や納期や在庫、稼働状況を見ながら製造現場全体を管理する部門です。
全部門の調整を対応する役割であり、全体を把握する力が必要になります。
QCD(品質・コスト・納期)を守りながら製造現場を稼働させていく役割を担います。
品質管理
品質管理は、広義には生産管理に入りますが、部門として独立している会社も多くあります。
品質管理は文字通り品質を管理するのですが、その対象は製品だけではありません。
原材料や部品など、製品以外のものも検査・管理・保証をします。
QC検定(品質管理)検定を取得される方も多いですね。
購買部門の役割って?
購買部門は、原材料の調達・仕入れを行う部門です。
納期に間に合うように、また必要十分な数量を仕入れるために、スケジュール管理やコスト意識が必要になってくる部門と言えるでしょう。
まとめ
この記事をまとめると以下の通り。
製造業に就職・転職を検討されている方や、製造業の顧客理解を深めたい方向けに、
特徴的な部門について簡単に解説しました。
ぜひ就活・転職活動にも、入社前のインプットにもお役立てください!
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